釣りに行こうと意気込んでいても、天気が雨であったり、風速が強かったり、波が高かったりなどで行くかどうか迷うことがあります。
釣り歴20年以上の経験から(他の釣り人の意見も含め)どのような気候条件であれば釣行を控えるべきなのかを考察します。
気象情報の精度はかなり高いので、事前に様々な情報収集が出来ますし、その中で釣行の可否を判断しましょう。
*渡船や釣り船を利用する場合は、船頭さんの判断で決まります
釣りに行けるかどうかを判断する気象条件(天気・風速・波の高さ)
天気
「天気」という言葉は、大気中の様々な現象の組み合わせの結果に起こる「状態」のことなので、言葉として大雑把な気もしますが、「晴れ」・「曇り」・「雨」などで表される状況=天気予報でよく用いられるような言葉ということにします。
個人的には、雨が降っていようが灼熱の気温だろうが、基本的には魚が釣れそうであればお構いなしで釣りに行きます。
ただし、釣る側の人間は良くても、魚には適正水温が存在しますし、雨の日の汽水を嫌う魚も居ます。
そういった意味では、猛暑でも、極寒でも、雷が鳴ってても…釣りのターゲットが問題ないのであれば釣行は可能です。
*雷は万が一のこともあるので鳴ったら非難しましょ
STAYの判断基準
- 降水量2㎜以上⇒1㎜ならまぁ許容
- 大雪・雷
- 36℃以上の日に筏や磯に一人で乗らない
上記のように、気温や降水に関してはさほど問題に成りません。
重要なのが、次の「風速」と「波の高さ」です。
風速
風速は、陸釣りにおいては非常に重要な条件です。
1,2mくらいであれば大丈夫なのは何となくわかりますが、3m、5mとなってくると迷いますね。
結論から述べますと、5m以上であれば、どのような釣法であっても釣行を見合わせるべきだと思います。
まず、軽い装備ではまともなキャストが出来ませんし、用いるオモリ(シンカー)は必然的に重くなります。
ルアーフィッシングだと、重いほどきめ細かな操作性が失われますし、得にライトゲームはやり辛くなります。
強風の条件下で不便な点を下記に示します。
- 物が飛んでいく
- キャストが難しくなる
- ライントラブルが増える
- 当たりが取りにくい
特に、繊細な釣りには「当たりが取りにくい」というのは致命的で、私の好きなアジング・エギングなどは非常にやり辛くなります。
もちろん、重さを調整して対応はしますが。
波の高さ
波の高さは、特に「磯釣り」・「船釣り」において非常に重要な条件です。
快適に釣りが出来る波の高さは、一般的に「1.5mまで」です。
また、潮汐(ちょうせき)は、釣果に大きく影響する要素の一つです。
魚は、潮の流れに合わせて移動するため、潮汐を把握して釣りを行うことが重要です。
潮汐は満潮と干潮の2つの状態を繰り返します。
満潮の時には、海面が高くなり、魚が浜辺に近づく傾向があります。この時には、ショアジギングや波止釣りが効果的な場合があります。
また、干潮の時には、逆に海面が低くなり、魚が沖に出る傾向があります。この時には、ボートでの釣りが有効な場合があります。
潮汐の流れの方向も重要なポイントです。潮汐の流れは、大まかに満潮時と干潮時で逆方向に流れます。
そのため、釣りをする場所によって、潮汐の流れが魚の生息区域とは逆方向に流れている場合があります。
このような場合には、潮汐の流れに合わせてルアーを誘うことで、より効果的に釣果を上げることができます。
潮汐の情報は、地元の釣り具店や釣りの専門サイトなどで確認することができますし、手軽に潮汐の情報を確認することができます。
海流
海流も、釣りの際には重要なポイントの一つです。海流は、風や潮汐などの要因によって変化するため、釣りをする場所や時期によって異なる状態になります。
海流が強い場合には、ルアーの操作が難しく、釣果も落ちる傾向があります。そのため、釣りをする前には、現地の情報や地図などを確認して、海流が強い場所や時間帯を避けるようにしましょう。
また、海流が変化する場所には、魚の回遊路が集中する傾向があります。そのため、海流が変化する場所を狙って釣りを行うことで、より効果的な釣果を期待することができます。
海流の情報は、海図や釣りの専門サイトなどで確認することができます。特に、海図には海流の情報が詳細に記載されているため、釣りをする前には必ず確認するようにしましょう。
それでも釣りに行きたいのであれば・・・
風の影響
釣りにおいて、風は非常に重要な要素の一つです。
風が強いと、ルアーやエサの投げやすさが低下します。また、風向きによっては、釣りのできる場所や釣り方が変わってきます。
例えば、風が海から陸に吹く「オンショアー」の場合は、波が立ちやすく、海岸に岩礁がある場合は、その付近でショアジギングができる場合があります。
一方、陸から海に向かって吹く「オフショアー」の場合は、波が穏やかで、遠投がしやすくなります。
また、海から陸に向かって吹く「クロスショアー」の場合は、風が横から吹くため、投げる方向を変えたり、ルアーの選択を変えたりする必要があります。
風向きに合わせて場所を移動することで、風による影響を回避することが出来ます。
例えば、周防大島へ釣行する場合、北向きの風であれば島の北側、逆であれば南、といったように、風を塞ぐ山などの障害物があれば、場所を移動することが有効な手となります。
波の影響
波が高いと、ルアーやエサの投げやすさが低下します。また、波の向きによって、ルアーのアクションや動きが変わることがあります。
例えば、風がオンショアーで波が立っている場合は、波が浜辺に打ち寄せることで海底の砂や岩場が削られ、それによって小魚が集まります。
その小魚をエサとしている大型の魚が狙える場合があります。
一方、オフショアーの場合は波が穏やかで、静かな状態が続くため、静かなルアーやエサを使用することで魚を誘いやすくなります。
波の高さや波の向きによって、釣り方や釣り場を選択することが大切です。
雨の影響
雨が降ると、ルアーやエサの水面を叩く音が少なくなるため、魚が反応しにくくなります。
また、雨で水位が上がるので、釣り場や釣り方を変える必要があります。ただし、雨の後には水温が下がるため、魚が活発になりやすくなることがあります。
気温の影響
気温が高すぎると、魚の活性が低下することがあります。
特に夏場は、水温が上昇するため、魚のエサ取りも活発になり、魚が反応しづらくなります。
一方で、気温が低い場合は、魚がエサを探しやすく、活性が高まることがあります。
冬場は、水温が低いため、適切なルアー選択やルアーのスピードコントロールが重要になります。
また、季節によっても気温の変化があるため、釣りを行う前には季節や天候、気温などの情報を確認しておくことが大切です。
船釣り・遊漁船
釣り船・遊漁船では、何メートル以上だったら出船はしない、というのがだいたい決まっていますが、それが2mというところが多い気がします。
こればかりは、船頭さんやお店のルールになりますので、自己判断は出来ませんが、プロが判断してくれますのでそれに従うしかありません。
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磯釣り(筏・カセ釣りなど含め)
磯釣りのように海面と近い位置の釣りは、波が1.5mでもそれなりに危険を感じます。
救命胴衣を着けるのは当然ですが、着ていたとしても磯場は落ちると本当に危険なので、無理のない高さを確保しましょう。
磯釣りは、本当に「油断大敵」です!!
渡船屋さんに渡してもらうのであれば、安全な場所で釣りをさせてもらえると思います。
しかし、地磯に個人で出向くような場合には、1.5mの波でも十分に気を付けるようにし、3mを超えるような高波が目視できれば、早めの退散も考えましょう。
安全かつ快適に釣行をしましょう
安全は勿論のこと、無理をして釣行し、何も楽しくなかったー、というのを回避するためにも、自分なりの基準はあった方が良いです。
明確な基準が公式にどこかから発表されているわけではありませんが、STAYスタッフ的には、上記で述べた点を考慮して釣行の可否を判断しております。
快適な釣りのお役に立てれば幸いです。
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